平成21年7月27日月曜日

衆議院議員選挙

 さて、塩川正十郎さんが話すと何でも安心してしまうのですけれど、最後のほうでやはり恐ろしいことを言っています。今から20~30年後、世界経済を支配するのはBRICsの4カ国といわれています。ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国で、現在の欧米日本の全経済力よりも強力になるというわけです。そんなはずはないとは言えないのです。
 驚異的なデータを見ました。日本の大学の方が、中国吉林省で日本語講師をしていて知った「普通の中学校」の時間割です。
月曜から金曜までは、朝6時半から夜9時までです。ここまでやっている日本の学校はありません。土曜は少し休みたいので.....朝6時半から夕方6時まで。さすがに日曜は.....まだやります。朝6時半から12時まで。これが、フツーの中学校です。日本なら、超特進学校で、これに耐えられる日本人はどれほどいるでしょうか。
 中国から日本にやってきた学生を知っています。日本の印象を聞いているとき、日本人学生の学力の低さにびっくりしたと言いました。もっと驚いたことには、そんなに低学力なのに勉強しようともしないことだとも。日本人との1対1の勝負なら絶対に負けないという自信を身につけて帰国したことでしょう。いや我々日本人は優秀なんだと言い張るのは根拠のない空威張りです。実際、国際×××オリンピックなどで日本は全く歯がたたないではありませんか。
理系研究者の方が、そのような現状に対して、今からで間に合うのかどうかわからないがと前置きして切々と訴えていたことが忘れられません。

 資源のない人口の多い国土で、真面目で責任感があり正確にそして集団で事にあたるのに長じているという国民的な特性を考えるならば、科学技術創造立国というのは国家の大黒柱、時代が変わっても責任政党が変わっても国是にすべき事柄だと思うのです。そのためには、理工科系大学にもっと人が流入するような仕組みにしなければいけない。担当官庁の文科省や文科大臣は、国家と国民の未来に責任を負っているのです。一体そこまで考えて常に施策をしているのか。本当にそこまでやっていますか、本当にそこまでやってきたのですか。右でも左でもなく、日本の将来を考えると私は強烈な愛国者になります。

平成21年7月10日金曜日

KABUKI (3)

  歌舞伎には生々しい場面もあるけれど、そのような状況でも多くは節度を持たせて形の美しさを前面に押し出している。見ているほうはなにがなしか安心する。















  生身の女性から女性性のみを抽出して具象化するから、女以上に女らしいということになる。宝塚の男役の裏返しのようだが、少し違うところもある。
   道行きとは、浮世のしがらみと人間の自由との角逐で、当時の人にははるかに身につまされた事柄だっただろう。
農民にはなかった。あったかもしれないが、劇としての絵にはならない。武士にもなかった。武士の場合は武人として生きうるか否かに転化してしまうから、互いに手をとっての逐電にはならない。町民という社会の枠に閉じこめられ、なしうる究極の自己表現として自死に至る。
もはや帰らぬ旅に際し、振りかえって手を合わせる。その姿が可憐で哀れだ。降る雪が美しい。

平成21年7月5日日曜日

KABUKU (2)

助六の花道からの出がいい。
颯爽としていて、これが粋というものだと思う。

















連獅子の形が決まったときの美しさは比類がない。その一瞬、時間が止まったと感じます。

歌舞伎はリアリズム劇ではないからストーリーの合理性ではなく、三味線の音にのせる言葉や場面の美しさを堪能することにありますね。
白波五人男の口上を覚えたいと思っています。 These two actors are father and his son, I suppose.