桜の季節。千鳥ヶ淵の桜を見た後、靖国神社に寄りました。神社の東端にある大鳥居の脇にあるのがこの山桜です。来る人は、鳥居奥の正面に目が行きますから、この桜には気づかないのです。
いざさらばわれは御国の山桜
このように詠って爆弾とともに死んでいった特攻隊員は少なくとも2500名。特攻隊員というとまるで別世界の人のような気がしますけれど、今わたし達が日常見ている、明るく元気で好感のもてる青年たちそのものなのです。もしも生あって日本にいてくれたなら、どれだけ役に立ってくれたことか。さらに、この戦争でどれほど多くの人が死に、傷つかなければならなかったか。本当にもったいない。右も左もなく、わたしたちは等しくこれら父や母の犠牲に報いなければならないのだと思います。山桜は人に知られることもなく、そこにひっそりと咲いています。山紫水明で平和な国家をねがう象徴として。
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