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穏やかな秋の休日、東京側から江戸川を渡って千葉県に来ました。渡ってといっても、よく巷間にのぼる矢切りの渡しにある和船を使ったのではなく、車でしたが。
千葉県側に入るとまもなく里見公園。南総里見八犬伝の地ですが、第二次大戦中は高射砲陣地があった所で、東京を爆撃するB29を迎撃する砦のひとつだったのです。
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矢切りの渡しも、東京側では寅さん映画や帝釈天でおなじみの下町といった雰囲気がありますけれど、千葉県側に渡ると景色は相当に違います。
畑地が彼方まで広がり、その先は台地になっています。台地の高さにくらべて畑地が広すぎるので、扇状地ではなく、江戸川の蛇行による堆積ではないかと思いましたけれどどうなのでしょう。
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畑中の小径を半分ほど進むと、「野菊の墓」の碑があります。伊藤左千夫による清純な悲恋物語。この碑の建立はライオンズクラブによる、とあります。本来、例えば千葉県などによって作
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られても良いものではないでしょうか。
この橋の左手前に碑があります。若いカップルと、昔若かったカップルが碑の文字を読んでいました。
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矢切りの渡しあたりは江戸川の河原も広いので、ゴルフ場になっています。 室内練習場よりも気分が良いでしょうね。
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このあたりは東京湾から17kmに位置します。東京湾からといっても、幅の広い汽水域の起点はどのように決めるのでしょうか。土手をジョギングする人がちらほらいます。北に向かうと水戸街道にぶつかりますが、ここらあたりまでの2~3kmはウォーキングには最適です。車を置いて歩いてきました。何度でも来たい場所です。