平成21年11月11日水曜日

矢切りの渡し 野菊の墓

穏やかな秋の休日、東京側から江戸川を渡って千葉県に来ました。渡ってといっても、よく巷間にのぼる矢切りの渡しにある和船を使ったのではなく、車でしたが。
千葉県側に入るとまもなく里見公園。南総里見八犬伝の地ですが、第二次大戦中は高射砲陣地があった所で、東京を爆撃するB29を迎撃する砦のひとつだったのです。
                                             矢切りの渡しも、東京側では寅さん映画や帝釈天でおなじみの下町といった雰囲気がありますけれど、千葉県側に渡ると景色は相当に違います。
畑地が彼方まで広がり、その先は台地になっています。台地の高さにくらべて畑地が広すぎるので、扇状地ではなく、江戸川の蛇行による堆積ではないかと思いましたけれどどうなのでしょう。

畑中の小径を半分ほど進むと、「野菊の墓」の碑があります。伊藤左千夫による清純な悲恋物語。この碑の建立はライオンズクラブによる、とあります。本来、例えば千葉県などによって作られても良いものではないでしょうか。

この橋の左手前に碑があります。若いカップルと、昔若かったカップルが碑の文字を読んでいました。



矢切りの渡しあたりは江戸川の河原も広いので、ゴルフ場になっています。 室内練習場よりも気分が良いでしょうね。
このあたりは東京湾から17kmに位置します。東京湾からといっても、幅の広い汽水域の起点はどのように決めるのでしょうか。土手をジョギングする人がちらほらいます。北に向かうと水戸街道にぶつかりますが、ここらあたりまでの2~3kmはウォーキングには最適です。車を置いて歩いてきました。何度でも来たい場所です。

平成21年10月14日水曜日

羽田空港

 前原国交大臣が羽田をハブ空港にすると言ったとき、千葉市長や千葉県知事は猛然とかみついた。成田を抱える自治体の長である以上、当然なさねばならない反応だろう。自軍のバッターがストライクアウトを宣告されたときに義務であるか否かは別として、これに抗議する監督と同じだ。

 ことは国内問題ではない。韓国には仁川空港がある。24時間離着陸が可能。滑走路も長尺が何本もある。だから日本からの旅行で、先ず仁川に飛んでそこから目的地に行くという流れもできつつある。これは成田空港や関西空港にとって、その地元が経済的に潤うか否かといった問題ではない。
日本の国が中長期的に国際的にどうなるのかという国家戦略そのものの問題提起なのだ。国際的な交通の利便性を日本がどのように世界に保障できるかということなのであって、そのような大きな枠組みで国家の方針を定めていく必要がある。

 同時に、地方を中心とする恒常的な赤字空港も垂れ流しの援助を続けるべきではない。そもそも、な ぜこんなに採算割れの空港が沢山あるのかというと、自民党政権は、航空会社が支払う着陸料などを財源に空港の整備運営を手がける国の社会資本整備事業特別会計の空港整備勘定(旧空港整備特別会計)を当てにして不採算空港を作り続けてきた。金は入るから、ただ作るということの繰り返しをしてきた。

 この構造的な仕組みを見直さなければならない。日本航空の赤字問題からして、このように作り続けた空港に政治家と役所が飛行機を飛ばせと押しつけてきた経緯がある。自民党ができなかった、あるいはやろうとしなかった悪循環を前原国交相がいま断ち切ろうとしている。

平成21年8月31日月曜日

Great victory in Japan

Opposition Democratic Party wins election in landslide!
The largest opposition Democratic Party of Japan (DPJ) scored a landslide victory in general election. The DPJ is set to take over the reins of government, putting an end to the 10-year-old coalition government comprised of the Liberal Democratic Party (LDP). DPJ leader Y. Hatoyama will be elected prime minister at a special Diet session. The ruling coalition suffered a humiliating defeat with its pre-election strength plunging from 331 to 140. The focal point of general election was if the DPJ would take over the reins of government, or would the LDP coalition stay in power. Following the massive defeat, Prime Minister T. Aso said he would resign as LDP president. "I must assume responsibility for the election outcome" he said. The DPJ won 308 seats, the LDP 119. I think it’s a good and hopeful end to Japan, even to LDP.

平成21年7月27日月曜日

衆議院議員選挙

 さて、塩川正十郎さんが話すと何でも安心してしまうのですけれど、最後のほうでやはり恐ろしいことを言っています。今から20~30年後、世界経済を支配するのはBRICsの4カ国といわれています。ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国で、現在の欧米日本の全経済力よりも強力になるというわけです。そんなはずはないとは言えないのです。
 驚異的なデータを見ました。日本の大学の方が、中国吉林省で日本語講師をしていて知った「普通の中学校」の時間割です。
月曜から金曜までは、朝6時半から夜9時までです。ここまでやっている日本の学校はありません。土曜は少し休みたいので.....朝6時半から夕方6時まで。さすがに日曜は.....まだやります。朝6時半から12時まで。これが、フツーの中学校です。日本なら、超特進学校で、これに耐えられる日本人はどれほどいるでしょうか。
 中国から日本にやってきた学生を知っています。日本の印象を聞いているとき、日本人学生の学力の低さにびっくりしたと言いました。もっと驚いたことには、そんなに低学力なのに勉強しようともしないことだとも。日本人との1対1の勝負なら絶対に負けないという自信を身につけて帰国したことでしょう。いや我々日本人は優秀なんだと言い張るのは根拠のない空威張りです。実際、国際×××オリンピックなどで日本は全く歯がたたないではありませんか。
理系研究者の方が、そのような現状に対して、今からで間に合うのかどうかわからないがと前置きして切々と訴えていたことが忘れられません。

 資源のない人口の多い国土で、真面目で責任感があり正確にそして集団で事にあたるのに長じているという国民的な特性を考えるならば、科学技術創造立国というのは国家の大黒柱、時代が変わっても責任政党が変わっても国是にすべき事柄だと思うのです。そのためには、理工科系大学にもっと人が流入するような仕組みにしなければいけない。担当官庁の文科省や文科大臣は、国家と国民の未来に責任を負っているのです。一体そこまで考えて常に施策をしているのか。本当にそこまでやっていますか、本当にそこまでやってきたのですか。右でも左でもなく、日本の将来を考えると私は強烈な愛国者になります。

平成21年7月10日金曜日

KABUKI (3)

  歌舞伎には生々しい場面もあるけれど、そのような状況でも多くは節度を持たせて形の美しさを前面に押し出している。見ているほうはなにがなしか安心する。















  生身の女性から女性性のみを抽出して具象化するから、女以上に女らしいということになる。宝塚の男役の裏返しのようだが、少し違うところもある。
   道行きとは、浮世のしがらみと人間の自由との角逐で、当時の人にははるかに身につまされた事柄だっただろう。
農民にはなかった。あったかもしれないが、劇としての絵にはならない。武士にもなかった。武士の場合は武人として生きうるか否かに転化してしまうから、互いに手をとっての逐電にはならない。町民という社会の枠に閉じこめられ、なしうる究極の自己表現として自死に至る。
もはや帰らぬ旅に際し、振りかえって手を合わせる。その姿が可憐で哀れだ。降る雪が美しい。

平成21年7月5日日曜日

KABUKU (2)

助六の花道からの出がいい。
颯爽としていて、これが粋というものだと思う。

















連獅子の形が決まったときの美しさは比類がない。その一瞬、時間が止まったと感じます。

歌舞伎はリアリズム劇ではないからストーリーの合理性ではなく、三味線の音にのせる言葉や場面の美しさを堪能することにありますね。
白波五人男の口上を覚えたいと思っています。 These two actors are father and his son, I suppose.

平成21年6月29日月曜日

Japanese characters

Japanese characters came from China about 1400 years ago.There are three types of Japanese characters.

The first type is close to the Chinese characters.(Type1)

It is natural because it was made from Chinese characters.The other two types were made by the first type.Generally speaking, Japanese characters are simpler than Chinese characters.

There are only 51 sounds in Japanese, so it is not difficult to pronounce.Chinese is much more difficult.Some people say Japanese sound like Spanish.


(Type2) It is easy to speak basic Japanese, but it is difficult to speak correct.

For example, male and female Japanese is a little bit different.

Type2 and 3 are a little like the English alphabet for they have only sounds and no meaning.Type2 and 3 are used to put Type1 together, and make one meaning.

(Type3) Type3 is mostly used to emphasize something or to write words from English or other Western languages.

平成21年6月8日月曜日

KABUKI

KABUKI is one of the Japanese traditional arts. All the actors are male. So, the male actors play the female parts.

KABUKI is popular because the scenery and costumes are beautiful.
Some plays are serious, even tragic, and others are comedies.

If you buy tickets for good seats for a whole program, it is expensive.

But it is cheap from the upper gallery.

平成21年5月20日水曜日

東北の春

4月の中旬、東北南部を回ってきました。もう、桜は無理だろうと思っていたのにまだ見ることができました。写真を一通り撮ってきました。でも、それをPCに移してからこのブログに貼り付けるのが面倒くさい。見てきた花に対応するようなフリーの画像があったので利用させていただくことにしました。次回からもそのようさ     せていただくことにします。これってすごく楽。
日本の原風景のようなところばかり見ました。田んぼ、菜の花、かなたに山々、桜、山桜、足元の畦道にはツクシンボと蛙の声。となりのトトロのような風景。
途中、歩いてくる二人の警官と会いました。休日でもあったから警備なのでしょう。男性警官と婦人警官。勤務なんですよね、でも二人ともとっても嬉しそう幸せそう。初々しいカップルそのものでした。きっとこの二人は結婚するなと思いました。後になって、二人で歩いた田舎道を懐かしく話し合うのかもしれません。

平成21年5月15日金曜日

靖国神社 山桜


桜の季節。千鳥ヶ淵の桜を見た後、靖国神社に寄りました。神社の東端にある大鳥居の脇にあるのがこの山桜です。来る人は、鳥居奥の正面に目が行きますから、この桜には気づかないのです。

いざさらばわれは御国の山桜

このように詠って爆弾とともに死んでいった特攻隊員は少なくとも2500名。特攻隊員というとまるで別世界の人のような気がしますけれど、今わたし達が日常見ている、明るく元気で好感のもてる青年たちそのものなのです。もしも生あって日本にいてくれたなら、どれだけ役に立ってくれたことか。さらに、この戦争でどれほど多くの人が死に、傷つかなければならなかったか。本当にもったいない。右も左もなく、わたしたちは等しくこれら父や母の犠牲に報いなければならないのだと思います。山桜は人に知られることもなく、そこにひっそりと咲いています。山紫水明で平和な国家をねがう象徴として。
その帰り道に見た飛行機雲。平和な空に、美しい飛行機雲。確かに私たちは本当に多くの人々の犠牲の上にたって、今日のこの平和を享受できているのだと感じました。 

平成21年5月14日木曜日

さくら


桜は美しい。咲きはじめから葉桜まで、いつでもいい。そんないくつかを、今年も見ることができました。勤務先近く。昼になると、チビちゃんを連れたお母さん、サラリーマンがこの季節を惜しむように出てきて、縁石のところに座ってお昼ごはんを食べています。

下の写真は、ときどき行くジムの前。いろいろな樹木があります。桜の枝には、「毛虫にご注意」の札がぶら下がっています。
桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿という言葉がありますが、桜はあまり形を作らないで、自由に伸ばすほうがいい木のようです。
われらに自由を・・・・かな。

平成21年2月6日金曜日

絵画館前


ニ月は年間を通して一番花のない月。リスが蓄えたどんぐりを食べてまどろむように、花のない季節は撮りためたものをアップして春に思いをはせることにします。

十一月下旬、明治神宮外苑の銀杏並木です。絵画館を望む位置はTVなどでも取りあげられていて有名です。ここの銀杏並木はどこが良いかというと、普通なら道路の両側といった具合に二列の植え込みなのですが、さらに歩道の両側にもあってつごう四列の銀杏並木なのです。さらに、高さが二十五メートルにも達していて、それが絵画館前の直線道路の端から端まで続いているわけで、晩秋の陽光の中で金色の葉が散っていくさまは圧巻です。
声もなく感嘆するのが一番ふさわしいのかもしれません。とはいえ、一陣の風によって輝く葉が嵐のように舞うと、ひときわ大きな歓声が上がるのですが。
この直線道路の終わるところの左右に自動車を使った焼き芋屋が一軒(?)ずつありました。一方はさつま芋をSMLと分けていて一ついくらです。反対側の店はグラムいくらという方式です。

一見するとどちらが高いのか安いのか判別できません。なるほど、ユダヤ商法ではないけれど共存共栄を図るための商売の知恵。うまいものです。

平成20年12月1日月曜日

伊勢エビと弓ヶ浜

暖かい所で伊勢エビが食べられるということで伊豆に行きました。伊豆半島を先の方まで行くにはつまるところ海沿いか、中央部の背骨をたどるしか無いのですが、今回は背骨コースです。東名を降りて修善寺に出ます。途中、河津のバガテル公園に寄りました。フランスの同名の公園を模した姉妹園とのことで、入り口にはフランス国旗が掲げられています。
陽が傾きかけていて、そんなとき日陰のバラは浮き上がるような印象になって、この花の特徴が強調されますね。変種も多いから作り出したらのめりこんでしまうでしょう。W.S.チャーチルも絵を描くことのほかに、確かバラ作りが好きだったのではないでしょうか。                             


伊豆半島の先端近くにあるのが弓ヶ浜。夏休みの始まる前に来ると人影も少なく、浜辺も荒れておらず、初夏の日差しに白砂が輝いて実にきれいなところです。浜の緩やかなカーブが気に入っています。この写真を撮っている後ろは松林になっています。朝、漁に出た船が戻ると村内放送が入ります。すると、新鮮な魚を求めて土地の人が集まります。観光地なのだけれども観光地ではない部分も見えて、そんなところも好きです。
 宿は国民休暇村。夕食はたっぷりで、伊勢エビのお造りが一匹ずつ付きます。甘みがあって堪能できますが、刺身として食べてしまうと係りの人はそれを下げてしまい、食事が終わるころ今度は味噌汁として出してくれます。
海老のダシがよく出ていて、大きなものなので殻の中身もたくさんあって楽しめます。後は露天風呂。北海道で吹雪の中の露天風呂を体験したことがありますが、天井が無いとどうしてこんなに開放感があるのでしょうか。朝食はバイキング。一人ひとりにノリ、納豆、干物とご飯をセットする方式はずいぶんと少数派になった気がします。バイキングの方が種類も多いし合理的ですね。どこに行ったときでも朝食のお粥はお気に入りです。毎日食べればいいじゃないかということなのですが、ウィークデーの自宅の朝食では忙しくて無理です。
I enjoyed smorgasbord in the morning  といったところでしょうか。

平成20年11月20日木曜日

黒部から室堂へ (その2)

室堂までは地上ケーブルと空中ケーブルを乗りつぎます。これこそ快晴と言うべき、将に快晴。陽の光で目を開けられないほどでした。高度を増していくと一気に眺望が開け、周囲から感嘆の声が上がります。昼近くでもあったので途中下車して、日陰をウロウロと探して昼食。



こういった場所はどこでもそうなのですが記念写真を後日送付する商いがあって、団体客は自分の運命も知らずに屠場につれてこられた鶏のように、華やいで整列します。カメラ係のお兄さんが一万回も繰り返したであろう香気の失せたジョークを感慨もなくしゃべくると、そのつど観光客がどっと沸く。見ていると、その落差のほうがよっぽどおかしい。室堂は混んでいました。なるほど、ここから日本の屋根に向かうのだなと山々を眺めて堪能して来ました。

黒部から室堂へ (その1)

 10月中旬、黒部峡谷と室堂、そして美女平へと抜けるコースをたどりました。快晴という言葉以外に形容のしようのない、まさに快晴でした。黒部ダムは有名なので写真でも何度も見ていましたが、風や陽の光の中で見るのは、いわば体で感じることなので全く別の印象を受けるものです。
 J.P.サルトルとS.ボーヴォワールが来日したときに霧雨の降る明治神宮を案内され、この美しさは体験しなければわからないと何度もつぶやいていたそうな。同じことだったのでしょう。

幸いにダムは放水されていました。水音がまったく聞こえないのは、眼前に見えるのにそれほど距離があるということで、規模の雄大さにうたれます。このダムの工事の困難さは広く喧伝されていますが、初期のころの記録映画では熊が一瞬にして激流に飲まれていくシーンがありました。人をまったく寄せつけない厳しい自然と、それにもかかわらず挑戦する人知との長い厳しい戦いは映画化されるだけのものを持っています。

  黒部ダムから室堂へ行くケーブルカーの始発駅まではバスです。それほどの距離ではないもののずっとトンネルの中を走ります。途中、大破砕帯を通ります。映画「黒部の太陽」で、突然、トンネル内に大出水するシーンがありましたがその場所です。
立山連峰の伏流水を抜きながら地層のない岩盤を薬剤で固め、命の上に命を塗り重ねるようにして数センチ単位で進んだであろう部分。バスではほんの短い時間なので想像力が必要なのだと強く思いました。